キャリアのスマホでも格安SIMカードは使えるの?

キャリアのスマホでも格安SIMカードは使えるの?

月々の料金を安くできるだけではなく、2年しばりから解放されたり、データ通信量を選べたりとお得で便利な格安SIMカード。どんどん人気が出て、大手キャリアのビジネスモデルを脅かしています。

 

ただ、格安SIMへの乗り換えにあたって「今の端末はどうするの?」「買い替えなきゃいけないの?」と言う問題があります。今の端末はそのまま使えるのでしょうか?

 

それとも、新たに買い換えが必要なのでしょうか?実はケースバイケースです。いろいろなパターンがあるので、正直ちょっとややこしいです。

まず格安SIMカード会社の話から

格安SIMカード自体は2000年代の初めからあったのですが、当初は非常に小さい市場で、使っている人もごく僅かでした。しかし、ここ数年、需要が急速に増えており、2014年は「SIMフリー元年」とまで言われ、格安SIMカード、SIMフリー端末ともに、一気に市場が拡大しました。

 

格安SIMカードを販売している会社はMVNO(Mobile Virtual Network Operator:仮想移動体通信事業者)と言って、大手キャリア(ドコモ、ソフトバンク、au)から回線をレンタルしています。今や、MVNOは100社を越える混戦状態になっています。

ドコモの回線を使っている業者

「ドコモの回線を使っていない業者」を挙げた方が早い状態です。ソフトバンク回線系1社とau回線系2社の合計3社以外は、すべてドコモ回線系です。これは「ドコモの回線レンタル料が安い」ことが最も大きな理由です。

ソフトバンクの回線を使っている業者

現状、ソフトバンクの子会社であるY!mobileのみです。準大手であるY!mobileを「格安SIMカード会社」と呼ぶかどうかに疑問がないではありませんが、ソフトバンクグループではそう位置づけています。

auの回線を使っている業者

ケイ・オプティコムが運営するmineo(マイネオ)と、KDDIバリューイネイブラーが運営するUQ mobileのみです。注意しなければならないのは、auが「CDMA2000」と言う3G通信方式を使っているのに対して、ドコモやソフトバンクは「W-CDMA」と言う3G通信方式を使っており、互換性がないことです。

 

LTEでは周波数帯(バンド)がマッチすれば通信可能ですが、どこでもLTEの電波をキャッチできる保証はありません。これが、ドコモ/ソフトバンク回線と、au回線の最も大きな違いです。

 

格安SIMカードを販売している会社の状況は以上です。では、今持っている端末別に、どういう選択肢があるか見て行きましょう。

ドコモ端末を持っている人

1. ドコモ回線系

選択肢はいくらでもあるので、iijや日本通信を始めとするドコモ回線を使っている格安SIMカード会社を選択するのがベストです。
SIMロック解除も不要です。

 

2. ソフトバンク回線系

ソフトバンク回線のY!mobileは、原則使用可能です。ただ、使っているバンドが異なるので、すべての地域で使用できることが保証されている訳ではありません。

 

Y!mobileが動作確認済みしている機種はありますが、どのバンドをカバーしているかは、ご自身で事前確認しておくべきです。と言うより、正直あまりおススメしません。

 

ドコモ回線の業者がよりどりみどりですし…。なお、SIMロック解除は必要です。

 

3. au回線系

3Gに互換性がないので、au回線を使っているmineoとUQ mobileの選択をしてはいけません。3G回線しか使えないところはまだまだあります。

ソフトバンク端末を持っている人

1. ドコモ回線系

SIMロック解除してあれば、ドコモ回線を使っている格安SIMカード会社は原則使用可能です。ただし、格安SIMカード毎に動作確認している機種がありますが、上述の通りバンドの問題がありますので、事前にカバー状況を確認すべきです。

 

2. ソフトバンク回線系

Y!mobileでは原則使用可能です。ただ、同じソフトバンク系列であるにも関わらず、なぜかSIMロック解除は必要です。

 

3. au回線系

au回線を使用しているmineoとUQ mobileは、ドコモ端末を持っている人同様、選択してはいけません。3G互換性がないためです。

au端末を持っている人

1. ドコモ回線系

ドコモ回線の格安SIMカードでの使用を選択してはいけません。3G互換性の問題です。

 

2. ソフトバンク回線系

ソフトバンク回線のY!mobileも選択してはいけません。ドコモ回線の格安SIMカードと同じ理由です。

 

3. au回線系

なので、au回線を使用しているmineoとUQ mobileしか選択肢はないという事になります。SIMロック解除も不要です。なお、この場合も落とし穴があってiPhoneについては著しい制限があります。

 

具体的には、現状、最新のiPhone6/6 Plusは利用出来ず、使えるのはiPhone5S/5Cのみでしかも、iOS7.1、iOS7.1.1、iOS7.1.2のみです。ほとんどの人がiOS8以降にアップデートしているでしょうから、これは事実上「iPhoneは使えない」に等しいと思います。

mineo(マイネオ)がドコモ回線もレンタル!

au回線の格安SIMカードのみで勝負をしていたmineoですが、通信方式の問題で元auユーザーしか取り込めないことや、「auの端末であっても」iPhoneがほとんど使えないことなど、いろいろと問題があって利用者が伸び悩んでいました。

 

しかし先日、「2015年9月からドコモの回線も使えるようにする」との発表がありました。将来的には、両社の電波状況などに応じて回線を自動で選んで通信する仕組みの導入も検討しているそうです。楽しみですね。

 

でも、それより先にauのiPhoneを使えない状態をなんとかするべきでは、と思うのは私だけでしょうか?

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